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代表者の自己紹介 その4

2023年11月16日 12:46

さて、30社ほどを集めて開催した

全体工程説明会を終え

工事が進んでいくうちに

担当する工種の職人たちが

どんどん増えていきました。


大きな工事現場では

毎朝の全体朝礼後

工種ごとに集まって

「ツールボックスミーティング(TBM)」

というものを行ってから

その日の仕事を開始します。


ある日

このTBMで切れてしまったことがあります。


工事現場で作業するには

朝礼参加後

その現場でのルールを学ぶ講習を受講するのが

どんな小さな現場でも決まりです。


その新規入場者教育を受けず

作業していた職人がいたのです。


翌日

その職人がいるグループのTBMへ参加。


10分ほどその輪に入って叱責していました。


大きな声を出し過ぎたので疲れ果て

ふと振り返るとI所長が立っているのです。



なぜみんなが私の方を見ていなかったのか

言い訳することなく黙っていたのかを

その時すぐに理解しました。


普段I所長は全体朝礼が終わると

すぐ事務所へ戻るのです。


ただその日は何かを感じたのか

珍しく朝礼広場に居た様子。


そんな中

私が大きな声を出していたので

「何を川原田は話してるんやろ?」

と後ろで見ていたのです。


この日

I所長と事務所で顔を合わせても

話しかけられることはありませんでした。


とにかく私のやることなすこと

全てにノータッチなのです。


さて

自分で作成した工程に基づいて

内装工事は進んでいきます。


ただ

私一人ですべてのチェックができるわけはなく

協力業者の2人の若者に

精度計測などの作業を

手伝ってもらっていました。


紆余曲折はありましたが

1期目の施主検査

入居者検査を迎えました。


当時の私は

発言や態度において

かなり尖っていたように感じます。


施主検査を実施した

検査官への対応が大きな問題となり

(後に気付いたことですが)

所属会社に迷惑をかけたこともありました。


そんな中

嬉しい出来事もありました。


購入者の検査に

大手ゼネコンの統括所長が

同行されていました。


統括所長とは

いくつかの大きな現場所長を

兼任する立場です。


その方が

「こんなに傷の少ない現場は初めて見た」

と話されたのです。


建設現場では

完成するまでの長期間

作業する多くの職人たちなど

様々な人が立ち入ります。


なので

いくら気を付けていても

色々な個所を

誤って傷つけることがあります。


そのようなことを防止するのは

現場監督の大切な仕事の一つです。


数千万円というお金を支払う

購入者の立場に立てば

当然のことです。


私は内装担当ということもあり

傷に関しては特に注意喚起をし

管理していました。


それを大ゼネコンの統括所長から

認めてもらえたのです。


これはとても大きな自信となりました。


さて

1期工事の検査とは関係なく

並行して2期工事も行っています。


S建設では

現場監督の入れ替わりがありましたが

協力業者の変更は少なく

作業してくれる職人たちの顔ぶれにも

大きな変化はありません。


朝、7時過ぎには現場事務所へ出勤し

夜20時頃帰宅の途に就く日々。


そんな中現場事務所では

毎週決まった曜日に

全体会議が開かれます。


だいたい午後7時開始なので

全員お腹が減っています。


ですので

女性の事務員が

買い出しへ行ってくれるのです。


毎回

マクドナルド。


毎週です。


例外はなし。


飽きるんです。


「またマクドか・・・」。


あるときI所長に聞いたことがあります。


「なんで毎回マクドなんですか?」


「みんな若いやん。

マクド好きなんちゃうの?」


『いや、あなたが好きなだけでしょ』

と心の声。


頭が抜群に切れ

若い頃から大きな現場を任され

面倒見が良い反面

厳しい所長ですから

同じ会社の人たちは意見が言えません。


あるとき

「本社の設計と打ち合わせして

その通りに工事したんだけど

所長から「あかん」って言われて困ってるのよ」

と相談されたことがあります。