自分がなりたい自分を決める
2026年02月13日 13:15

「変わりたい」と思うのに、うまく動けない日がある。
やる気がないわけじゃない。
怠けているわけでもない。
ただ、行き先が決まっていない船みたいに、心がどこへも進めないのだ。
世の中には「今のままの自分でいい」という優しい言葉もある。
けれどそれは、“決めなくていい”という免罪符とは少し違う。
今の自分を否定しないことと、未来の自分を選ばないことは、別の話だ。
なりたい自分を決める、というのは大きな夢を掲げることじゃない。
むしろ、日常の小さな選択に名前を与えることに近い。
たとえば「自信がある人」になりたいのなら、毎回勝つ人になる必要はない。
「逃げずに向き合う人」になりたいのなら、完璧に言い返せなくてもいい。
今日ひとつ、先延ばしにした連絡を返す。
今日ひとつ、曖昧に笑ってごまかした気持ちを「本当はこう思った」と言い直す。
そういう一回分の勇気を積み上げた先に、人格はできていく。
私たちは時々、「なりたい自分」を“結果の姿”でしか想像できない。
褒められている自分、認められている自分、余裕のある自分。
でも本当は、結果より先に“態度”を決められる。
疲れても投げ出さない。
怖くても一歩は出す。
失敗したら学びに変える。
誰かの成功を妬む代わりに、素直に拍手する。
そういう態度を選ぶことが、自分の人生のハンドルを握ることになる。
決めた途端に、現実が変わるわけじゃない。
むしろ決めた直後は、現実とのギャップが痛い。
「全然なれていない」と落ち込む。
けれどその痛みは、あなたが初めて“方向”を持った証拠だ。
方向がある人だけが、寄り道を寄り道だと気づける。
方向がある人だけが、戻ることさえ前進にできる。
最後にひとつだけ。
なりたい自分は、他人に説明できる必要はない。
あなたが静かに頷けるなら、それでいい。
今日、紙に一行書く。
「私は、こういう人になる」。
声に出してもいい。
心の中で繰り返してもいい。
決めることは、才能じゃない。
約束だ。
あなた自身との、いちばん大切な約束だ。