目の前の人は鏡
2025年12月22日 09:11
あなたの目の前にいる人は、実はあなた自身を映す鏡かもしれない。
「あの人は自分勝手だ」と感じる時、実は自分の中にも同じような部分があるのではないか。
「あの人は冷たい」と思う時、自分も誰かに対して冷たくしていないか。
私たちは、他人の中に自分の姿を見ているのだ。
心理学では、これを「投影」と呼ぶ。
自分が認めたくない感情や特性を、他人の中に見出してしまう心の働きだ。
だからこそ、誰かに強い嫌悪感を抱く時こそ、立ち止まって考えてみる必要がある。
「なぜ、こんなにも気になるのだろう」と。
逆に、誰かに惹かれる時も同じだ。
その人の優しさに心を打たれるなら、あなたの中にも優しさがある。
その人の勇気に感動するなら、あなたも勇気を持っている。
ただ、まだ表に出していないだけかもしれない。
人間関係がうまくいかない時、私たちはつい相手を変えようとする。
でも、変えられるのは自分だけだ。
目の前の鏡に映る自分の姿が気に入らないなら、鏡を変えるのではなく、自分自身を変えればいい。
不思議なもので、自分が変わると、周りの人も変わって見える。
自分が笑顔でいれば、相手も笑顔になる。
自分が心を開けば、相手も心を開いてくれる。
鏡は、いつもこちらの姿をそのまま映し出すのだ。
目の前の人に感謝できる時、それは自分自身を大切にできている証拠だ。
目の前の人を許せる時、それは自分自身を許せている証拠だ。
今日、あなたの目の前にいる人を見てみよう。
そこには何が映っているだろうか。
イライラや不満ばかりが映っているなら、それはあなたの心の状態を示している。
温かさや喜びが映っているなら、それもまたあなた自身なのだ。
目の前の人は鏡。その鏡に、美しい自分を映し出せるような人生を歩んでいきたい。