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視座

2025年09月22日 09:45


同じ出来事でも、見る角度によって全く違って見える。


これが「視座」の力です。


視座とは、物事を見る立場や観点のことで、私たちの判断や感情を大きく左右します。


この概念を理解することで、人生はより豊かで柔軟なものになるでしょう。


コップ半分の水の例


最もわかりやすい例が、「コップに半分入った水」の話です。


ある人は「もう半分しかない」と見て不安になり、別の人は「まだ半分もある」と見て希望を持ちます。


水の量は全く同じなのに、視座が違うだけで感じ方が正反対になるのです。


これは日常のあらゆる場面で起こります。


雨の日を「洗濯物が乾かない」と嘆く人もいれば、「植物が喜んでいる」「読書に集中できる」と捉える人もいます。


同じ雨でも、視座によって憂鬱にも幸福にもなるのです。


電車の遅延で考える視座の違い


朝の通勤電車が30分遅れたとします。


この時、人それぞれ異なる視座で状況を捉えます。


「会社員の視座」では「会議に遅れる」「上司に怒られる」と焦ります。


「学生の視座」では「授業に遅刻する」と心配するでしょう。


しかし「観光客の視座」なら「予定より遅れるけど、せかせかしないでいい」と感じるかもしれません。


さらに「鉄道会社職員の視座」なら「お客様にご迷惑をかけている」と責任を感じ、「環境活動家の視座」なら「多くの人が一度に移動できる電車は素晴らしい」と考えるでしょう。


同じ30分の遅延でも、立場や価値観によってこれほど受け取り方が変わるのです。


時間軸による視座の変化


視座は時間によっても変化します。


就職活動で不採用になったとき、その瞬間は「人生の終わり」に感じられるかもしれません。


しかし数年後に振り返ると「あの時の不採用があったから、今の会社に出会えた」「挫折を経験したことで人に優しくなれた」と思えることがあります。


病気や怪我も同様です。


その時は辛く感じても、後になって「健康の大切さを知った」「家族の愛情に気づけた」「人生の優先順位が明確になった」という新たな視座を得ることがあります。


視座を広げる実践方法


視座を意識的に広げる方法があります。


まず「相手の立場で考える」習慣をつけることです。


相手がなぜそう言うのか、どんな背景があるのかを想像してみる。


これだけで人間関係の多くの問題が解決します。


次に「長期的な視点」を持つことです。


今の困難が10年後にはどう見えるか、この経験が将来どう活かされるかを考えてみる。


そして「異なる文化や世代の視座」を学ぶことです。


読書や旅行、様々な人との対話を通じて、自分とは違う価値観に触れることで視座の幅が広がります。


柔軟な心で豊かな人生を


視座を変える能力は、人生を主体的に生きるための重要なスキルです。


一つの見方に固執せず、様々な角度から物事を眺める柔軟性を持つことで、困難を乗り越え、他者を理解し、より深い人生の意味を見出すことができるのです。


今日から意識して、いつもと違う視座で世界を見てみませんか?