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自分ビジネスを立ち上げるときの注意点 その2

2025年08月06日 09:19


「資金計画の落とし穴 - 見落としがちなコストと資金ショートの防ぎ方」


ビジネスを立ち上げる際、多くの起業家が直面する最大の課題の一つが資金不足です。


特に、初期の楽観的な売上予測と現実のギャップ、そして予想外のコストの発生によって、資金ショートに陥るケースが後を絶ちません。


まず、売上の立ち上がりは想定よりも時間がかかることを前提に計画を立てましょう。


どんなに優れた商品やサービスでも、認知度の向上、顧客獲得、口コミの拡散には時間を要します。


最低でも6ヶ月から1年間は売上がゼロに近い状態でも事業を継続できる資金を確保しておくことが重要です。


見落としがちなコストの代表例として、各種許可証や資格取得費用、保険料、税理士や弁護士への報酬、広告宣伝費などがあります。


また、商品の返品や交換対応、不良品の発生、設備の故障や修理費用なども想定しておく必要があります。


これらの「隠れたコスト」が積み重なると、予算を大幅に圧迫することになります。


キャッシュフローの管理も重要です。


売上が上がっていても、入金までのタイムラグがあれば手元の資金は不足します。


特にBtoB事業では、請求から入金まで1〜2ヶ月かかることも珍しくありません。


一方で、仕入れや人件費などの支出は先行して発生するため、キャッシュフローが悪化しやすいのです。


資金調達の選択肢も事前に検討しておきましょう。


自己資金だけでなく、銀行融資、投資家からの出資、クラウドファンディング、補助金や助成金など、様々な調達方法があります。


それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の事業に最適な方法を選択することが大切です。


さらに、事業計画は複数のシナリオで作成することをお勧めします。


楽観的、現実的、悲観的な3つのパターンで売上とコストを想定し、最悪の場合でも事業継続が可能な計画を立てておくのです。


最後に、定期的な資金状況の見直しも忘れずに行いましょう。


月次での実績と計画の比較、向こう3ヶ月のキャッシュフロー予測など、早めの対策が資金ショートを防ぐ鍵となります。