7歳のとき、侍に憧れた―カンザスシティーから来た旅人
2026年11月05日 11:23

本日、アメリカのカンザスシティーから来られた男性が
SOHO BOX 北浜を訪ねてくださいました。
お持ちになったのは、なんと4つのスーツケース。
これらの荷物を京都へ運ぶために来られたのです。
彼は日本語を少し話すことができました。
「どこで日本語を習ったの?」
そう尋ねると
「ワシントンD.C.で1年間」
と答えてくれました。
日本語を学んだきっかけは「侍」
私はさらに聞きました。
「どうして日本語を習おうと思ったの?」
すると彼は
「少し長い話になるなぁ……」
と前置きしたあと、ゆっくり話し始めました。
「7歳のとき、侍に憧れたんだ。
それから日本の歴史を勉強して
徳川家康、豊臣秀吉、織田信長のことを知った」
「それがきっかけで、戦国武将に憧れるようになった。
兜や装束にも興味を持った。
それから日本についていろいろ勉強して
日本語も習ったってわけさ」
7歳の少年が抱いた侍への憧れ。
その思いが何年も続き、日本の歴史を学び
日本語まで身につけ、ついに日本へやって来たのです。
そう考えると、何だかすごく心を動かされました。
大阪城で触れたかったもの
「昨日は大阪城へ行ったよ」
彼がそう話したので、私は
「現在の天守閣はコンクリート造なんだよ」
と伝えました。
すると彼は、すぐに答えました。
「知ってるよ。だから石垣を触ってきたんだ」
なるほど。
彼が見たかったのは
美しく再建された天守閣だけではなかったのです。
長い歴史を見守ってきた石垣に
実際に手で触れたかったのでしょう。
日本の歴史を本当に好きなことが
その一言から伝わってきました。
4つのスーツケースと奥様
「一人で4つもスーツケースを持ってきたの?」
そう聞くと
「奥さんはホテルにいるんだ。
彼女は動くのがあまり得意じゃないんだ」
と教えてくれました。
4つのスーツケースを一人で運ぶのは
かなり大変だったと思います。
それでも彼は、最初から最後までとにかく明るく
楽しそうに話してくれました。
お二人は、大阪、京都、東京の順に旅をし
日本には合計8日間滞在するそうです。
そして彼は、会話の途中で何度も、
「日本は初めてなんだ!」
とうれしそうに繰り返していました。
子どものころから憧れ続けた日本。
初めてその場所を自分の足で歩いていることが
本当にうれしいのでしょう。
奥様の分もキャンディーを
お別れのとき
いつものようにキャンディーを選んでもらいました。
すると彼は、
「奥さんの分もいい?」
と尋ね、二つのキャンディーを選びました。
重いスーツケースを一人で運び
最後には奥様へのキャンディーも忘れない。
明るさだけでなく
奥様を大切にされていることも伝わってきました。
わずかな時間でしたが、彼の日本への思いと
長年抱き続けた侍への憧れを聞くことができました。
4つのスーツケースが無事に京都へ届き
お二人の大阪、京都、東京での旅が
すばらしい思い出になることを心から願っています。
SOHO BOX 北浜では、スーツケースや自転車など
大型荷物のお預かりや配送についてもご相談いただけます。
重い荷物でお困りのときは
どうぞお気軽にお問い合わせください。