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大愚に一隅を照らす

2026年06月05日 10:19


私たちの人生には、迷い、立ち止まりそうな時、進むべき道を静かに指し示してくれる「師」との出会いがあります。


私にとってその存在は、福厳寺の大愚元勝氏です。


師の言葉は、単なる知識ではなく、私の生き方やビジネスの根幹を支える「静かなコンパス」となっています。


私が最も大切にしている教えの一つである「一隅を照らす」という言葉を、師への深い尊敬の念とともに綴りたいと思います。


一、 「一隅を照らす」という生き方


比叡山延暦寺の開祖・最澄の言葉として知られるこの教えを、私は師を通じて学びました。


それは「自分が今いる場所で、自分にできる精一杯を尽くす。


その小さな光が、やがて周りを照らし、世界を明るく変えていく」という真理です。


私の理念である「一所懸命」もまた、同じ根っこを持っています。


もともとは「一つの場所に命を懸けて守り抜く」という武士の覚悟を指す言葉です。


大きな舞台で拍手されることだけが価値ではありません。


誰も見ていないところで「陰徳を積む」ように、目の前の一人、目の前の仕事に誠実に向き合うことこそが、真に「一隅を照らす」行為なのだと教わりました。


二、 「身口意(しんくい)」を整え、光を放つ


師から学んだ大切な実践に「身口意の三業」があります。


私たちの行動(身)、言葉(口)、心(意)を一致させること。


これが整っていなければ、人の心を動かす光は生まれません。


例えば、SOHO BOX 北浜へやってくる海外からの訪日客との出会いは、まさに「一期一会」です。


言葉が十分に通じなくても、相手の困りごとを察し、「親切は速度である」という信念のもとで即座に動く。


この瞬間に込める誠実な「身口意」の重なりが、北浜という一隅を温かな光で満たしていくのだと信じています。


三、 執着を手放し、「観自在」に生きる


私たちは日々、数字や評価、あるいは「不足している未来」を追いかけて、心に雲をかけてしまいがちです。


しかし師は、不安や執着という雲を収めれば、ありのままの鮮やかな景色(雲収山岳青)が現れると説きます。


自分の内側にある「こだわり」を大切にしながらも、結果に執着しすぎず、目の前の現実をそのまま見つめる力。


この「観自在」の境地を目指すことで、ビジネスという荒波の中でも「平常心」を保ち、正直に生きる勇気が湧いてきます。


結びに —— 師への報恩と決意


私がこの北浜という地で16年以上にわたり、起業家の皆様の「信頼の砦」であり続けようとする原動力は、師から受け取った「言葉の力」にあります。


「今日という日は、あなたが一番若い日」です。


後悔とは「自分が本気で願っていた証拠」に他なりません。


師の教えを胸に、これからも焦らず、腐らず、目の前の一隅を照らし続けること。


それが、師に対する最大の恩返しであり、私の「奇跡の人生」を精一杯生きるための誓いです。


これからも師匠の背中を追い、この地で愚直に積み上げてまいります。


合掌。