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振り返りの時間を持つ

2025年10月16日 09:44


私たちは常に前を向いて走り続けている。


次の目標、次の予定、次の課題

——目の前のことに追われ、立ち止まることを忘れてしまう。


しかし、時には歩みを止めて、これまでの道のりを振り返ることが必要ではないだろうか。


振り返りの時間とは、単なる過去の回想ではない。


それは自分の成長を確認し、学びを深め、未来への方向性を定めるための大切なプロセスである。


登山者が途中で立ち止まり、登ってきた道を見下ろすように、私たちも時折、自分がどこから来て、どれだけ進んできたかを確認する必要がある。


日々の忙しさの中で、私たちは自分の変化や成長に気づきにくい。


しかし、振り返ってみると驚くべき発見がある。


一年前にできなかったことが今はできている。


悩んでいた問題が解決している。


苦手だったことが得意になっている。


こうした変化は、振り返ることで初めて明確に見えてくるのだ。


失敗や挫折を振り返ることも重要である。


その時は辛く、忘れたいと思った経験も、時間を置いて振り返ると貴重な教訓が見えてくる。


「あの失敗があったから今の自分がある」「あの困難が自分を強くした」

——そう気づくことで、過去の痛みは意味のある経験へと変わっていく。


一日の終わりに、今日一日を振り返る習慣をつけてみよう。


うまくいったこと、学んだこと、感謝できること

——これらを静かに思い起こすだけで、心は整理され、満足感が生まれる。


日記をつけることも効果的だ。


言葉にすることで、漠然とした感情や経験が明確な形を持ち、より深い理解へとつながる。


月末や年末には、より長いスパンでの振り返りも大切だ。


この一ヶ月で何を達成したか、この一年でどんな変化があったか

——時間をかけて丁寧に振り返ることで、自分の人生の物語が見えてくる。


そして、次の章をどう書いていくかのヒントも得られるのである。


振り返りは、自己肯定感を高める効果もある。


私たちはできないことや足りないことばかりに目が向きがちだが、振り返ることで「こんなに頑張ってきた」「これだけ成長した」という事実に気づく。


その気づきが、明日への活力となる。


ただし、過去に囚われすぎないことも大切だ。


振り返りの目的は、過去を悔やむことではなく、そこから学び、前に進むためのエネルギーを得ることである。


過去は変えられないが、過去の解釈は変えられる。


そして、その解釈が未来を変えていく。


今日、少しだけ立ち止まって、これまでの道のりを振り返ってみよう。


そこには、気づかなかった宝物がきっと隠されている。


振り返ることで、私たちはより確かな一歩を未来へと踏み出すことができるのだ。