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怒りを認める

2025年09月12日 10:39


私たちは幼い頃から「怒ってはいけない」「いつも笑顔でいなさい」と教えられて育つことが多い。


確かに、怒りを他人にぶつけることは良くないが、怒りという感情そのものを否定することは、実は自分自身を苦しめることになる。


怒りは人間の基本的な感情の一つであり、私たちの心の警報システムとして重要な役割を果たしている。


何かが自分の価値観や境界線を侵害されたとき、不公平な扱いを受けたとき、大切なものが脅かされたとき、怒りは「これは受け入れられない」というメッセージを送ってくれる。


この感情を無視したり抑圧したりすることは、自分の心の声に耳を塞ぐことと同じなのだ。


しかし、怒りを認めることと、怒りに支配されることは全く別の話である。


怒りを感じたとき、まずはその感情を否定せずに受け入れることから始める。


「今、私は怒っている」と素直に認める。


そして、なぜ怒りを感じているのか、その根本的な原因を探る。


多くの場合、怒りの背後には悲しみや不安、失望などの別の感情が隠れている。


怒りを認めることで、私たちはより建設的な対応ができるようになる。


感情を抑圧するエネルギーを、問題解決や自己改善に向けることができる。


また、自分の感情を理解することで、他人の怒りに対してもより共感的に接することができるようになる。


現代社会では、感情をコントロールすることが美徳とされがちだが、真のコントロールとは感情を抑え込むことではなく、感情を理解し、適切に表現することである。


怒りを認め、向き合うことで、私たちはより豊かな人間関係を築き、自分らしい人生を歩むことができるのである。