「好きなこと」を仕事に。それって本当に幸せ?を考えてみた
2025年07月02日 09:34
「好きなことを仕事にして生きていけたら、どんなに幸せだろう…」
多くの人が、一度はそんな風に考えたことがあるのではないでしょうか。
毎日情熱を注げる仕事なんて、まさに理想ですよね。
でも、一方で「好きなことは趣味のままがいい」「仕事にしたら嫌いになるかも」なんて声も聞こえてきます。
実際のところ、「好きなこと」を仕事にするのは可能なのでしょうか?
そして、それは本当に私たちを幸せにしてくれるのでしょうか。
「好き」が「仕事」に変わるとき
好きなことを仕事にする一番の魅力は、やはりやる気の維持しやすさです。
興味があることだからこそ、もっと知りたい、もっと上手になりたいという気持ちが自然と湧き、成長につながりやすいでしょう。
仕事そのものに喜びを感じられるため、日々の満足度も高くなるはずです。
しかし、良いことばかりではありません。
注意したいのは、「好き」が「義務」に変わってしまう可能性です。
例えば、絵を描くのが好きな人がイラストレーターになったとします。
趣味で描いていた頃は、好きなものを好きな時に描けました。
しかし仕事となれば、クライアントの要望に応え、納期を守らなければなりません。
自分の作風とは違うものを描く必要も出てきます。
こうした中で、「描かなければならない」というプレッシャーが、いつしか「好き」という純粋な気持ちをすり減らしてしまうことがあるのです。
「好き」を仕事にするための第一歩
では、どうすれば「好き」という気持ちを守りながら、仕事に繋げられるのでしょうか。
大切なのは、「好き」を分解して考えることです。
「ゲームが好き」だとしたら
ゲームをプレイするのが好きなのか?
ゲームの物語を味わうのが好きなのか?
攻略法を見つけるのが好きなのか?
キャラクターをデザインすることに興味があるのか?
このように、「好き」の中身を具体的にしていくと、仕事との結びつけ方が見えてきます。
例えば、「物語を味わうのが好き」ならゲームのシナリオライター、「攻略法を見つけるのが好き」ならゲーム系の情報発信やライターという道が考えられます。
「好き」と「得意」を掛け合わせる
もう一つおすすめしたいのが、「好きなこと」と「得意なこと」を掛け合わせるという考え方です。
「旅行が好き」だけど、それを仕事にするのは難しそう…。
そんな時は、「旅行(好き)× 計画を立てる(得意)」で旅行プランナーを目指したり、「旅行(好き)× 人に教える(得意)」で旅の経験を発信するセミナー講師を目指したりすることができます。
「好き」そのものを仕事にするのではなく、「好き」に関わることで自分の「得意」を活かすのです。
そうすることで、仕事の選択肢はぐっと広がり、「好き」という気持ちを消費しすぎずに、仕事と良い距離感を保ちやすくなります。
「好きなことを仕事にする」のは、決して夢物語ではありません。
しかし、情熱だけで突き進むのは少し危険です。
「好き」の正体をじっくり見つめ、社会とどう繋がれるかを考える冷静な視点を持つこと。
まずは副業など、小さな一歩から試してみるのも良いでしょう。
あなたの「好き」が、人生を豊かにする素敵な仕事につながることを願っています。